ひだまり肌着”チョモランマ”ついに大気圏を破って宇宙へ!!(Part2)

そろそろ秋田では、朝晩肌寒さを感じる季節となりました。そう、チョモランマの季節です。

こんにちは、「キャンプとギフトのセレクトショップ」クライムです。

チョモランマといえば、健繊(けんせん)のあったか肌着シリーズ”ひだまり肌着”の中でも、最高ランクの暖かさを誇る、クライムでも人気のアイテムです。

その極暖防寒肌着「チョモランマ」が、地球を飛び出して宇宙へ旅立つことになったんです。

今回は、宇宙へのチャレンジを続けた健繊(けんせん)の続きのお話。(前回の話はこちら→Part1  https://climb-akita.com/gift/11738/ 

 

▶HIDAMARIⓇ SPACE DRY-WEAR(ヒダマリスペースドライウエア)の誕生

宇宙飛行士たちが滞在するISS(国際宇宙ステーション)は、常に快適な室温に制御されているため、そもそもチョモランマでは暖かすぎるのではないか?そんな気づきから、今まであまりスポットが当たらなかった、ひだまり肌着の特性「透湿性」にポイントを絞った商品開発を進めていきました。

国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士たちの生活は、地上のそれと大きく違います。およそ半年間にも及ぶ長期ミッションの中、宇宙飛行士たちが必ず行うのが「運動」です。無重力空間で宇宙飛行士たちの筋力低下を防ぐために、1週間のうち6日間必ず2時間30分(準備時間を含む)の運動が計画されています。その際、地上であれば当たり前に流れる汗が、宇宙では流れず、肌にまとわりつくのだそうです。とても不快な状態になり、汗をかくたびに毎度タオルで拭き取らなければいけません。
地上での生活でも、夏場の暑い日に、吹き出す汗がずっとまとわりついて離れない状態を想像するだけでも、本当に具合が悪くなりそうです。

しかも、宇宙ステーションでは、入浴ができません。もちろん、シャワーを浴びることもできません。シャンプーは、泡が周囲に飛び散らないように、泡が出にくいドライシャンプーを使います。そして、洗い終わったあとは、乾いたタオルでふき取っておしまいです。 また、顔やからだの汚れは、濡れタオルでふきます。それを考えると、汗をかいた不快感を軽減し、清潔に保って着用できることが、とても大きな快適感をもたらすことが想像できました。
そこで、チョモランマの持つ保温性をあえて封印。保温肌着ではなく、汗をかいても快適な「トレーニングウエア」として、あらためて開発に着手しました。

試行錯誤の結果、ダンロン®の「透湿性」を最大限に生かすため、キルト加工の三重構造をやめ、薄手の鹿の子織り二重構造編地を採用しました。鹿の子織りは、皆様もよくご存じの「ポロシャツ」に使われる織り方です。 凹凸があることから肌への接着面が少ないため、通気性が高く涼しさや快適さをさらにサポートしてくれます。

そして、二重構造編地の表面には、抗菌機能性糸「金魚Ag®」という高機能繊維を採用しました。
「金魚Ag®」は、繊維メーカー東洋紡STCが開発したもので、銀イオンを保持したアクリル原糸と綿を混紡することで、非常に優れた抗菌性能をもたせた糸です。この糸を編地の表に使用し、ダンロンとの二重構造にすることで、宇宙レベルでも匂わない「消臭・抗菌マルチウエア」を実現しました。

さらに、環境に配慮した取り組みとして、生地の裁断方法にもこだわりました。Tシャツ型のトップは、筒状に編んだ生地を無駄の出ないパターンで設計。できる限り廃棄が出ないようにしました。(Part3へ続く)

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