日本理化学工業という会社を知っていますか?
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学校で使う、チョーク「ダストレスチョーク」といえば、皆さんよくご存知でしょう。
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クライムをご存知のお客様なら、ガラスやお風呂に落書きできる、「キットパス」と言えば、ピンとくる方もいるでしょう。
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このダストレスチョークと、キットパスを作っているのが、日本理化学工業なんです。
80年以上もチョークを作り続ける国内のトップメーカー。すごいのは、その物作りの歴史だけではありません。
障がい者雇用
全従業員81人中60人が知的障がい者(内27人が重度の障がい者)という、障がい者雇用に力を入れている会社なんです。
その歴史は古く、昭和35年に女性2人を雇用したのが始まりでした。
当時、会社の近所にあった養護学校の先生から、生徒の就職を頼まれたのがきっかけです。

その後、現会長の大山氏は、人は仕事をして褒められ、人の役に立ち、必要とされるから幸せを感じることができる。
人の究極の幸せは…
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること
という当たり前の中にある。
この信念を軸に、障害者雇用を促進させていきます。
環境を整える
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日本理化学の障がい者の採用基準は、重度障がい者の雇用という事もあり、
1.自分の身辺処理は1人でできる
2.簡単でも返事ができる
3.一生懸命仕事する
4.周りの人に迷惑かけない
の4つです。
従って時間をかけて教え指導するのではなく、それぞれの今もっている理解力に合わせて作業ができるよう環境を整える事に重点をおいています。
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そうです。
仕事をする、仕事を教える時に、既存のマニュアルありきで、みな一律に物事を進めてしまうと…
これが出来なければ使い物にならない。
本人の努力が足りない。
というようなマイナス評価を生んでしまう可能性があります。
しかし、人に焦点を当てて、今ある理解力や個人の能力に合わせて「仕事のやり方や環境を整える」という、人に寄り添うやり方を取ればどうでしょう。
会社にとってみれば初めは試行錯誤、時間も経費もかかる可能性はあります。
しかし、長く雇用し、やがて会社に貢献してもらう。という長期スパンで考えれば、個人の働きやすさに重きを置いたやり方も、今ある人材を生かした、より良いやり方の一つとなるでしょう。
会長の大山氏は、会社においても、社会においても、国家においても、「障がい者雇用から気づき、学ぶ事はたくさんある。」といいます。
人に寄り添い、共に働き、幸せを感じながら生きるという考え方は、「子供たちの様々な個性や能力を認めて製品に生かす」という物作りにも反映されているのではないでしょうか。
日本理化学工業の、こういった障がい者雇用の取り組みは、ホームページやフェイスブックで詳しく知る事ができます。
「日本理化学工業株式会社障害者雇用の取り組みについて http://www.rikagaku.co.jp/handicapped/」
ストーリーや思い
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自分たちの使う身近な文具にも、その小さな体の中に、様々な歴史やストーリー、働く人々の思いがたくさん詰まっています。
ふだん何気なく使う物たち。
消耗する物たち。
当たり前に存在する物たち。
![日本理化学工業(79)[1]](https://climb-akita.com/wp-content/uploads/2017/02/7aabe773203c3decbc377576acdce8be.jpg)
彼らの生まれたストーリーに耳を傾けるのも、たまには良いものです。
少しでも長く、大切に使ってほしいから…
これからも、アイテムたちの物語を、少しづつ語っていきたいと思います。