子供と一緒に、Snow Peak ヴォールト SDE-080 を 張ってみた。

今年の春から、下の息子が野球部に入部しました。こんにちは、スタッフのチエです。

二人の子供たちも学年が上がり、部活やスポ少と姉弟ともに違う活動を始めたので、まあ、笑っちゃうくらい家族のスケジュールが合わない。そして、上の娘はそろそろお年頃。お友達との約束の方が大事な時もあるわけです。

むぅぅぅっ、もうお父さんお母さんとは遊んでくれないのか!

寂しさと忙しさでストレスを抱え、悶々とした日々を送っていたそんな時、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して閉鎖していた県内のキャンプ場が、やっとオープンするとの知らせが舞い込みました。

神様からのご褒美かもしれない!

もう、キャンプに行くしかない、行くんだ!

と、半ば強引に子供たちを連れ出す予定を立てました。

 

 

 

田沢湖オートキャンプ場 縄文の森たざわこ


「どうしても部活の練習を休みたくない!」という娘の帰りを待って、練習終わりの昼ごろから出発しました。あまり遠くまでは出掛けられない時間だったので、大仙市からもアクセスの良い田沢湖へ向かいました。

今回のキャンプミッションは、「休む、遊ぶ、楽しむ」。

家族そろっての久しぶりの休みです。移動や準備に時間をかけるより、できるだけキャンプ場で、一緒に遊んだり、ゆっくりくつろいだりする時間をと取りたいと考えました。

キャッチボールの練習がしたい!キレイな写真を撮りたい!子供たちの希望を考えて、広々とした芝生と、写真を撮りながら散策できる道がある、「縄文の森キャンプ場」を今回のキャンプ地に設定。久しぶりの旅行気分に、ワクワクがとまりません!

移動途中のお店でランチを満喫して、現地へ到着。天気予報を見事に裏切る、暑いくらいの良い天気!6月だというのに、すでに湖水浴をしている人たちもいます。

風の無い田沢湖は、とろりとした湖面がどこまでも青く広がって、いつもより、静かに穏やかな顔で私たちを迎えてくれました。

そんな美しい田沢湖には目もくれず、「早く遊ぼう」とヤキモキする息子。そこをなだめつつ、今日の「お宿」を設営することにしました。

 

 

 

HDタープ”シールド”・ヘキサを子供と一緒に張ってみた。


今回子供たちとトライしたのは、ヴォールトと、HDタープ”シールド”・ヘキサです。

キャンプ場に着いたらまずはテントの設営、という事がわかっているからか、もう文句も言わず、テントを立てる場所を探す子供たち。

「平らな場所だからここがいいんじゃない?」

「木が邪魔だから、もっとこっちがいいよ。」

気づけば、ディスカッションできるくらいに成長してくれていました。

しかし、「まずはヘキサを張るぞ!」お父さんの鶴の一声で、タープを張ることに。

ポールの先端を、タープの三角金具に差し込み、グイッと立ち上げる。子供たちに、2本のポールをしっかり支えてもらったら、その間に二股ロープを地面にペグダウン。バランスを見ながらパンっと張ったら、あっという間に木陰のリビングが出来上がりです。

 

HDタープ”シールド”・ヘキサは、遮光ピグメントPUコーティングにより、高い遮光性と防水性が備わったタープです。タープの下にできる日陰が濃くなるので、一般的なタープ元より涼しく、雨が降っても染み込みずらい特徴があります。日差しが強く、急な雨にあいやすい夏場のキャンプでは、強い味方となるタープと言えるでしょう。

 

青く澄んだ田沢湖を望む芝生の絨毯の上に、Take!チェアとワンアクションテーブルロング竹をセッティング。こんな穏やかに晴れた日は、オープンタープが最高に合う!タープの木陰を通る風が気持ちの良い、居心地の良い空間が出来あがりました。

 

 

 

ヴォールトを子供と一緒に張ってみた。


ちょっと休憩を挟んで、お次は今日のお宿ヴォールトです。

子供たちは、初めてトライするテントなので興味津々。

ヴォールトは、スノーピークのエントリーモデルとして発売された、トンネル型テント。

3本のフレームを差し込んで、前後をロープで引っ張って設営します。インナーテントは吊り下げ式のため、全体として構造が単純で、エントリーユーザーにもわかりやすいのが特徴です。

しかし、初めてテントを扱うユーザーには、ちょっと難しい点も。アメニティドームのようなドーム型テントとは違い、フレームをテントに差し込んだだけでは本体が自立しないのがトンネル型テント。フレームを差し込んで形を作ったら、ロープで引っ張って地面にロープをペグダウンして初めて自立します。慣れるまではこの、ロープを地面にペグダウンするまでが難儀するかもしれません。

 

その特徴を踏まえて、子供たちと一緒に設営にトライしました。

まずは広げてみると…

「なが〜い!」と歓声が上がります。

縦に長い形状なので、スルスルと伸ばして広げていきます。フレームの先端と、それを通すスリーブの色が合うように色分けされているので、「緑は緑に入れてください。」というように、子供にお願いしやすいし、お手伝いもしやすい。

フレームインできたら、ここからが本番です。3本のフレームを子供たちに支えてもらいながら、ロープを引っ張って地面にペグダウンしていきます。

まずは大体の位置を決めて、大人が軽くペグダウン。たくさんペグがあるので、ここからは子供達の出番です。二手に分かれて、どんどんハンマーで地面にペグを打ち込んでいきます。

スッスッと地面に打ち込める場所もあれば、地中にある小石や木の根っこなんかに阻まれて、中々うまくいかない場所もある。

そんな時は、場所をずらしてまたトライ。

張ってはみたものの、なんだかテントがだるーんとかっこ悪い…そんな時も、場所を変えて打ち直したり、ロープをもっと引っ張ってみたり。

ペグの数だけ試行錯誤する子供たちです。

その昔、子供たちが初めてハンマーを握った時は、ハラハラするほど覚束ない手元でしたが、打った数だけ上手くなるものです。今では、握る手も頼もしい。大人たちの方がお手伝いにまわって、姉弟で試行錯誤。黙々と作業する子供たちにほぼお任せして、ヴォールトを完成することができました。

今回は、子供たちが初めての設営だったので、ヴォールト単体の設営でしたが、次回こそはエントリーパックTTでいわゆる「小川張り」にチャレンジしたいです。テントの後ろにポールを立ててタープを張ることで、テントからタープまでの導線をポールが邪魔しません。スペースを有効活用できるのがエントリーパックTTのいいところ。区画の広さがあまりないサイトでも、グループで余裕を持って過ごせるテント&タープのセットです。しかも、テントとタープ両方買いそろえなくても、初めからセットで価格帯も抑えめ。ファミリーで気軽に始められるセットアイテムとしておすすめです。

 

家族でヴォールトにトライしてみて気づいた事。

みんなで設営するのが楽しい!!という事です。

テントを購入するときに、お客様からよく聞かれる事の一つが、

「一人でも立てられますか?」という質問です。

たぶん、「設営が簡単ですか?」という事を知りたいのだと思うのだけれど、ファミリーキャンプやグループキャンプなら、一人で立てられるかどうかは、さほど重要な問題ではないと思います。

なぜなら…

みんなで立てればいいから!

山岳用のテントや、1〜2人用のテントであれば、そもそも一人で立てる事を前提として作られているので、軽量かつコンパクトで、一人でも簡単に立てることができます。しかし、それ以上の人数を収容できるテントは、一人で立てる事を前提としていません。むしろ、取り扱いに慣れてない人が一人で無理にトライすると、危ない場合もある。

だから、何人かで協力して、安全に配慮して、工夫して立てる。何度もやる。上手になる。面白くなる!!!

テントやタープの設営も、キャンプの楽しみの一つなんだなぁ…と、あらためてヴォールトに気づかされたのでした。

 

 

 

キャンプ場で過ごす時間。


テントもタープも完成したら、待ってましたの遊びの時間。私が唯一参加できるスポーツ「バトミントン」のラケットを握りしめて、「やろうやろう!」と誘ったけれど、子供たちは、「キャッチボールやる!」と、お父さんの元へ…

3人でキャッキャと盛り上がり始めました。

ちょっぴり寂しい気持ちでしたが、これ幸いと、私は休憩タイムに。Take!チェアに腰かけたら、あっという間にうとうとと夢の中へ…

 

 

「お腹すいた!」の声に目覚めると、あたりは夕暮れ時に。晩ご飯の準備をすることになりました。

今晩のメニューは「カレー」です。

お家で「お手伝いして〜」と言ってもなかなか乗り気じゃない子供たちですが、場所が変われば気持ちも変わる?「お料理をお願いします!」と言ってみたら、張り切って水場へと向かうのでした。

包丁で切ったり、鍋で炒めたり。火加減をしながら鍋をみたり。ケンカをしながらですが、楽しそうな子供たち。テントを立てるのもそうですが、ハンマーや包丁、鍋にフライパンなど、「道具を使う」こと自体が楽しいのかもしれません。

考えてみれば、お片付けや洗い物などの単純な作業より、「道具」を使ってやる作業の方が、嫌がらずにやる気がします。今までは、使い方が難しいんじゃないか?危ないんじゃないか?と心配しつつ、教えるのも面倒で、道具を使う作業を普段あまりやらせていなかったかもしれません。これからは、少しずつでも道具を使った少し複雑なお手伝いもお願いしていこうと思いました。

日も暮れて、さすがに疲れてきた頃、ようやく完成。作るのは時間がかかるけど、食べ終わるのはあっという間。モリモリ炊いたご飯もペロリとたいらげ、キレイに完食しました。

夜のお楽しみ「焚火タイム」は、お父さんと一緒に火の番をする息子。でも、眠くて眠くて早々に切り上げて、みんなでいつもより早めに眠りにつきました。

 

 

 

楽しみ方も変わるものですね。


次の日の朝も、お天気に恵まれました。

青空の下で、我が家の定番朝飯「トラメジーノでホットサンド」を楽しみ、残った小枝で焚火を楽しんで帰ることに。

今回は、家族のスケジュールが合わない中、なんとか捻り出した1泊だけのキャンプ旅行でしたが、充分に楽しめました。

ファミリーキャンプに立ちはだかる一つの壁が、子供の成長。スケジュールが合わなくなったり、そもそも家族で出かけるよりも、友達と過ごす時間の方が楽しくなってくる。そうやって、心も体も成長するのは喜ばしい事ですが、反対に、家族で一緒に何かをするチャンスが少なくなる。

あと何回一緒に出かけられるだろう…

考えると寂しいですが、スケジュールを調整したり、やり方を変えれば楽しむ方法があるかもしれない、と思いました。

そして、いよいよ子供たちがキャンプに付き合ってくれなくなったら、夫婦でデュオキャンプや、仲間とグループキャンプ。気ままにソロなんて、考えれば、まだまだ楽しめることはありそうです。

まあ、先のことを考えすぎてもしょうがないので、今、家族で楽しめる遊びを全力で楽しんで行きたいと思います。

さて、次はどこのフィールドに遊びに行こうかなぁ?

 

 

 

※今回ご紹介したアイテムはこちら。

▶Snow Peak(スノーピーク) ヴォールト SDE-080

▶Snow Peak(スノーピーク) HDタープ“シールド”・ヘキサ L TP-

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