Chie Blog
Snow Peak エントリー2ルーム エルフィールドを子供と一緒に張ってみた。
エントリー2ルーム エルフィールド
2019年のスノーピークの新作、2ルームテント「エルフィールド」。前評判も高く、初回入荷から品薄状態が続いていたアイテムだったのですが、やっとキャンプに連れ出すことができました。
こんにちは、スタッフのチエです。
ゴールデンウィークが終わっても、晴天続きの秋田です。
気持ちのいい風と天気に誘われて、キャンプをしたくて落ち着きが無くなっていたこの週末、やっと子供たちとキャンプに出掛けることができました。
今回使用したテントが、スノーピークの新規アイテム「エントリー2ルーム エルフィールド」です。
ドーム型のシェルターの中に、吊り下げ式のインナーテントを設置することで寝室に、残りの部分を食事やくつろぎのスペースであるリビングに、と、1つのテントを2ルームに仕切って使うことができるテントです。
エントリーモデルのため、2ルームテントとしては価格も手ごろで、何より設営がしやすい工夫が満載、という事だったので、実際に子供たちと一緒に設営にチャレンジしてみました。
田沢湖オートキャンプ場「縄文の森たざわこ」
今回出かけたのが、田沢湖畔にあるオートキャンプ場「縄文の森たざわこ」です。
Climb(クライム)のある大仙市からのアクセスも良く、近くには良質の温泉「水沢温泉」や、ちょっと足を延ばせば、名湯「乳頭温泉」もある。
そしてこれからのシーズンは、目の前にある田沢湖で、湖水浴やサップやカヌー、スワンボートに遊覧船など、湖でのたくさんのアクティビティ。
レンタル自転車や車での気ままなドライブなど、家族や仲間たちとゆっくりと野遊びを楽しむことができるエリアです。
そして「縄文の森たざわこ」は、サイトが広い。
大きく分けて、湖畔に近い「くにますサイト」と、山側で眺めが良い「いぬわしサイト」の 2つに分かれています。
「くにますサイト」には、電源サイト、車の乗り入れのできるフリーサイトのほかに、キャンピングカーサイトと、ドッグランもある。
「いぬわしサイト」には電源サイトの他に、縄文人が出てきそうな雰囲気ある縄文風バンガローもあり、テントやタープが無くてもキャンプ場での宿泊が楽しめます。
今回は、子供たちが一緒で荷物も多く、天気も良かったので、車の乗り入れができて木陰のあるフリーサイトにチェックイン。
さっそくテントを設営…と思ったのですが、まずは腹ごしらえ。
到着がお昼頃だったので、「お腹すいたあー!!」の大合唱。カレーを作る予定をキャンセルして、とにかく早く作れるトラメジーノでホットサンドを作りました。
お手軽ランチはトラメジーノで
8枚切りの食パンに、ワシワシ食材を挟んで焼くのですが、お腹が空いている子供たちは、モリモリ挟んじゃう。
「倒れる~!」重ねて準備したサンドウィッチを手で支えながら、どんどん焼いていきました。
ホットサンドクッカーのトラメジーノは、とにかく早く焼けるのがいい。
カリッと香ばしく焼けたパンの中から、あふれんばかりの具材。
ボリュームある食事がすぐ完成なのです。
待ちきれない子供たちのお腹を、あっという間に満たしてくれました。
お腹もいっぱいになったところで仕切り直しです。家族みんなで協力して、今夜のお宿「エルフィールド」の設営に取り掛かります。
子供と一緒にテント設営
まずは、フレーム4本を連結して、テントに通していきます。
手も口も出したくなるところをグッとこらえて、ここは子供たちに任せます。
フレームの先端は、それぞれ色分けされており、同じ色のスリーブに差し込むだけ。
「黄色いフレームは、黄色い入り口から入れてください。」
というように、子供たちへの指示もしやすく、子供たちもわかりやすい!
思ったより簡単にフレームインすることができました。
次は、フレームを末端のピンに差し込んで、アーチ型にしていきます。
これは、ちょっと力がいるので、大人達がサポート。
アーチ状になったらいよいよ立ち上げます。
二手に分かれてフレームをしっかりつかんで、「せーの!」で立ち上げます。
もういっちょ「せーの!」でテントを広げたら、背骨にあたるリッジポールを、一番背の高いお父さんがゆっくりと通すと…ひとまずテントが自立します。
「やった!」
まだまだ作業はあるけれど、結構達成感があります。
そして、ここからが本番。
ペグを地面に打って、テントを張る作業です。
子供たちはとにかくハンマーが大好き。
「僕が先!私の番!!」
毎回ケンカの原因になりますが、エルフィールドは大丈夫。なぜなら、たくさん打つペグがあるから!
2ルームテントは普通のテントと比べて大型なので、ロープやペグで支えるポイントがもちろん多い。
いつも使うアメニティードームでは、どちらがやるかでケンカになるペグダウンも、充分楽しめるくらいあります。
(そして、子供たちが頑張ってくれればくれるほど、父さん母さんは体力の温存ができます(笑))
ここでも、ハンマーの持ち方やペグの打ち方を教えて、ある程度ペグを打つ場所を決めてあげたら、あとは子供たちにお任せ。
「さあ交代で頑張って打ち込みましょう!!」の合図で、せっせと打ち込みます。
ペグダウンは単純作業。やり方と場所さえ決めてあげれば、ひたすら打ち込むだけなので、危なくないように見守るだけで、子供たちもお手伝いできます。
次回からは、子供用にもう一本ペグハンマーを用意すれば、二手に分かれて同時にペグ打ちができるので、スピードアップできるなぁ、と思いました。
ルーフシートを取り付けたら、ロープを張って、さらにペグダウン。
ここでも、子供たちの出番です。
けっこう疲れてきたのか、ケンカもせずに黙々とペグ打ちをしてくれました。
ペグを打ち終えたら、ロープをピンと張ってシェルターの完成!!
中に入ってみると、広々していて、なんといっても、大人も立って活動できる高さがいい!!
寝室となるインナーテントを吊り下げる作業も、かがんだ姿勢でやるよりやりやすいし、ストレスなく出入りや活動がしやすい。
テーブルとチェアをセッティングすれば、なんとも快適なリビングの完成です。
5月とはいえ、気温の高い汗ばむ陽気でした。
開けられるところは全て開けてメッシュにすると、気持ちのいい風が吹いてくる。開放感も抜群です。
2ルームテントの良いところは、くつろぐリビング部分もテント内にあるので、タープと比べて虫やカラスなどの侵入の心配が少ない。
子供たちと一緒のキャンプなら、尚更安心して過ごせるポイントですね。
テントが完成。感想は?
テントが完成して、チェアに腰を下ろしたところで、子供たちに感想を聞いてみました。
私「エルフィールドをたててみて、どうでしたか?」
息子「楽しかった!大きくてお家みたい!だけど、寝るところはアメニティドームの方が広い気がする。」
娘「楽しかった!いっぱいペグを打てたよ。自分でもいろいろできた。広くてゆっくりできるね。」
夢中になってしまったため、設営時間を計り忘れてしまいましたが、初めてのチャレンジで、休憩を含めても1時間強といったところでしょうか。
子供たちが主体でチャレンジしたテント設営としては、なかなかに優秀なタイムじゃないかと思いました。
そして何よりも、子供たちの満足度が高いのが良かった。
今までは、「とにかく早く準備をして、早くゆっくりしたい」という思いから、大人主体でサクサクテント設営。子供たちは、荷物を運んだり、ちょこっとペグダウンをしたりで、あとはヒマを持て余す…ということが多くて、準備の間は、大人は大変だし、子供たちはなんだかつまらなそうでした。
その反省から、「子供たちが自分でテントをたてられたらもっと楽しいんじゃないか?」と思い、今回はあえて子供たちに設営をしてもらいました。
もちろん、その分時間もかかるし、もどかしくハラハラする場面も。
でも、やらせてみたら一生懸命働くんですよね。
ロープやペグやハンマーといった道具を使うのがまず楽しい。
大人たちに、「こっちを持っていて」とか、「ここを支えるのを手伝って」とか、「ありがとう、助かった!」と、頼りにされるのが誇らしい。
そして、完成した時の達成感。
普段の遊びや図工なんかの授業でも、物作りはするだろうけれど、自分の体の何倍もある大きいテントを、色々な道具を使って作り上げるというのはやっぱり、結構な達成感と喜びがあるんじゃないかと思います。
疲れるし、うまくいかなくてもどかしいこともあったけれど、夢中で文句も言わずに頑張ってくれました。
チームで作ったテントでキャンプ
晩御飯は、グリルバーナー雪峰苑で焼肉パーティ。
蓄熱製に優れた鋳鉄製のグリドルが、ジュジュッと美味しくお肉を焼き上げます。
お買い得なお肉が、まるで焼肉店で食べる上カルビのよう!!
厚みのあるステーキ肉も、ジューシーで柔らかく仕上げてくれます。
雪峰苑は、外食する楽しみを奪う、罪作りな道具だと思う…
美味しい食事に舌鼓を打ちながら、いつもよりおしゃべりが弾みます。
親子で一緒に時間をかけて作業したので、テントの話題や頑張ったこと、大変だったこと。共通の話題でたくさん話ができました。
いつもは自分一人でテントやタープの準備を頑張ろうとするお父さんです。
危ないんじゃないか。
道具を壊すんじゃないか。
心配で、子供たちになかなか任せられない。
でも、子供もある程度大きくなれば、こちらの言うこともわかるし、道具の使い方を教えてあげれば、できる仕事もある。
だから、思い切って色々任せてみるといいかもしれません。
体力もあるし、意外と頑張れる。
思ったよりも頼りになるかもしれません。
子供のお手伝いというよりは、ひとりの相棒として頼りにすれば、いつもより張り切って手伝ってくれたりして。
キャンプの準備やテント、タープの設営も、一人で頑張らず、みんなでチームとしてやってみる。
あれが必要?これはいらない。
ここをこうして、あそこを手伝って。
チームで完成させたキャンプサイトはきっと、みんなの秘密基地みたいで、いつもより特別な感じになるかもしれませんね。
みんなでトライする。
これも、ファミリーキャンプ、グループキャンプの一つの楽しみだと思います。
これから家族や仲間たちとキャンプを始めようと考えている方。
ひとりで頑張らないで、みんなで準備をすれば大丈夫。
まずは、設営しやすいテントと寝袋さえあれば、なんとかなります。
不自由だったこと、大変だったこと。
汗をかいたり、うまくいかなくてイライラしたこと。
そんなことの方が思い出になったり、次はこうしよう!、またチャレンジしてみよう!という原動力になったりもしたりして。
「うまくいかない。大変だった。」
初めは誰でもそんなもの。
ひとりで頑張らないで、みんなでトライ!思い切って、チームでキャンプに出かけてみましょう。きっといい思い出がたくさんできるはずです。
※今回ご紹介したアイテムはこちら。
▶Snow Peak(スノーピーク) エントリー2ルームエルフィールド TP-880
▶Snow Peak(スノーピーク) エルフィールド マットシートセット TP-880-1