防災キャンプフェスへ出店してきました。

 

 

もちろん、野外なので扉がないからか、いつもより気軽にお立ち寄りいただけた気がします。

 

「何のお店なの？」

「どこにお店があるの？」

はじめましての方や、

 

「Facebookやインスタで見てるよ！」

「ブログ見てるよ！この間お店に行ったよ！」

「お久しぶり！顔見に来たよ！」

いつものお顔が応援に来てくれたり。

 

いつもよりたくさんお客様とお話しして、お店の事、アイテムの事、そして私たちの事を知っていただく機会となりました。

 

 

イベントブースを訪れた方の中に、片方の手でベビーカーを引いて、さらにもう片方の手で小さいお子様の手を引いていらっしゃったお母さんがいました。

 

 

「”マリマリ”を見てきました。」

 

防災キャンプフェスについて、たくさん紙面を割いて紹介してくださった、秋田市近郊に配られるフリーペーパーを見てくれたようです。

 

聞けば、ベビーカーに乗る赤ちゃんと、女の子さん、そして、小学生の男の子さん3人のお子さん連れだとのこと。

 

 

何をそろえればいいの？

 

キャンプとか、アウトドアとか興味があって、子供たちにもいろいろ経験させてあげたいけど…

 

 

ご主人の休みが不定期で、子供の休みと合わなくて…なかなか一緒に出掛けたりできない。

 

やりたい気持ち、やらせたい気持ちはあるけれど、一人で3人連れていくことを考えると大変で。

何から始めたらいいのか、何をそろえればいいのか考えはじめると、もういいや！ってなって…

 

 

だから…「何からそろえればいいですか？」

 

頑張るお母さんの姿、お子さんを思う気持ち、痛いほど伝わってきて、言葉に詰まってしまいました。

 

ただ、応えたい一心で思わず口をついで出た答えが、

 

「レジャーシートとおにぎりです！！」

 

 

 

 

レジャーシートとおにぎり

 

「どうして？」…クエスチョンマークを顔に張り付けたままのお母さん。

 

 

 

思わず言ってしまったレジャーシートとおにぎり。もちろんここには並んでいません。

でもまずは、お母さんがストレスなくお子様と外に出て楽しむためには…と考えた末の正直な答えでした。

 

 

「公園でおにぎり食べたことありますか？」私が聞くと、

 

「ないです」との答え。

 

 

あれこれ道具をそろえて準備して、不安と期待と段取りとでカバンをパンパンにする必要はありません。

まずは、レジャーシートと飲み物と、コンビニで買ったおにぎりを持って、外で食べてみてください。

おいしいですよ。

 

私が言うと、

 

 

「そんなことでいいの？」とおっしゃるお母さん。

 

 

おいしくて、楽しい。これが立派なアウトドアです。野遊びの第一歩ですよ。

 

答える私。

 

 

 

 

「それじゃあ、公園で何して遊べばいい？」お母さん。

 

何にもしなくても。勝手に子供たちは遊び始めますから。

 

答える私。

 

 

「ええっ、ホント？それならできる！！」とお母さん。

 

よかった…

 

 

 

 

 

小さいお子様を連れて外遊びをする。

 

初めはなかなか苦労するもの。

 

考えただけで疲れちゃう…なんてことも。

 

 

だから、初めは「レジャーシートとおにぎり」を持って。

 

 

 

 

 

楽しい！おいしい！もっといろいろやってみたい！

 

 

そうなってからでも遅くない。あれこれ楽しみながら揃えてみましょう。

 

 

 

 

野遊びは、道具から入るもよし。体験から入るもよし。

 

 

フィールドに扉はありません。どこからでも出入りが自由。

 

 

 

まずは自分のできること。

 

楽しいこと。

 

おいしいこと。

 

 

そこから好きな道を、ゆっくり見つけていければいいんじゃないかと思います。

 

クライムも、お客様と一緒に、のんびりゆっくり、好きな道を歩み始めたばかりです。

 

野遊びはじめのご相談。道具の相談だけでなく、遊び方や遊び場のこと。なんでもよろず相談受け付けます。

 

 

 

 

イベントも終わって、今は大仙に戻りました。

たくさんの出会いと思いを経験できた、「防災キャンプフェス2017」は、私にとってお客様の声を聞けた貴重な体験でした。

 

 

まだまだお伝えしたいことはあるけれど、また別の機会に。

 

 

 

何はともあれ、扉はいつも開いています。クライムにどうぞお気軽に遊びにいらしてくださいね。