秋のキャンプ研修に行ってきました。~カズキの場合 in田沢湖キャンプ場~

秋のキャンプ研修in田沢湖オートキャンプ場 縄文の森たざわこ


毎年、新作ギアやアイテムの使い方を学んだり、スタッフ同士の交流を兼ねて行われるキャンプ研修です。春に計画していたものが今年は、コロナウイルスの感染拡大に伴い、実施困難な状況に。いつもと違う状況の中、新しいスタッフを迎え、混乱困惑しながらのお店の運営でした。しかし、私たち自身が楽しむことをあきらめないためにも、お客様に楽しんでもらう店づくりのためにも、やはりキャンプ研修を実施したほうが良いという判断で、各々日程を調整し、先日ようやっとトライすることができました。

 

お客様にご迷惑をかけないように、時間とキャンプ地を調整しながら、天気と相談しながらだったため、今回は、Climb(クライム)のある大仙市からアクセスのよい田沢湖を目的地に決定。1泊2日の強行軍でしたが、各々新しい”楽しみ方”と”気づき”を持ち帰ることができたようです。

 

研修の記録として、お店のオープンから5年目を迎えたスタッフのカズキと、今回新しく加入したクロサワのキャンプ体験をご紹介します。まずは、5年目カズキの成長記録?をどうぞ。

 

 

 

秋のキャンプ研修in田沢湖 ~カズキの場合~


先日、毎年恒例、スタッフ全員参加のキャンプ研修に行ってきました!
こんにちは、スタッフのカズキです。

陽が沈むのが日に日に早くなり、季節の移ろいを目でも感じ取れる季節になりました。
今年は、未曾有の見えない敵と隣り合わせで、生活様式も一変。
春から計画していた恒例のキャンプ研修も、流れ流れて季節は秋に。やっと開催にこぎつけることができました。

 

今回私たちがお邪魔したキャンプ場は、「田沢湖オートキャンプ場 縄文の森 たざわこ」です。
Climb(クライム)のある大仙市からだと車で1時間弱。日本一深い湖で有名な田沢湖を望む開放的な芝生のキャンプ場です。田沢湖周辺は、秋田の名湯秘湯「乳頭温泉」や、四季折々の美しさを堪能できることで全国から登山に訪れるファンも多い「秋田駒ヶ岳」。雪のシーズンは、モーグルの国際大会も開かれるなど、ウインタースポーツを堪能できる「田沢湖スキー場」など、一年中アウトドアアクティビティーを楽しめるエリアです。秋の紅葉シーズンには、まるで絵画のように色とりどりの景色を堪能しながらのキャンプが体験できるこの田沢湖キャンプ場は、今回利用したフリーサイトのほかに、電源が使えるオートサイト、ドッグランなどもあり、家族や仲間そしてペットを連れてもゆったり過ごすことが出来る場所です。

 

紅葉には少し早いのが残念でしたが、この日は仕事を早めに切り上げてキャンプ場へ向かう事にしました。

16:00

キャンプ場に到着。キャンプ地の設営スタートです。あまりゆっくりしている暇はありませんが、道具それぞれの違いや特徴をつかんだり、設営の経験値を上げるためにも、できるだけたくさんのテントを使用することにしました。今回使用したテントは、Snow Peak(スノーピーク)のアメニティドームMとヴォールトです。そして、夜は寒くなることが予想されたので、暖を取りながらみんなで過ごせるメッシュシェルターを張り、タクードを使って過ごすことにしました。

まずはメッシュシェルターの設営から。前回使用した際にも感じましたがとにかく設営が簡単!メインフレーム2本をクロスさせて立ち上げれば、もうこれだけで本体が自立します。フレームを通せば自立するタイプのシェルターやテントは、自分たちのペースで設営を進めることができるので、気持ち的にも楽です。
建て方の手順を確認しながらペグを打ち、張り綱を張って完成まで要した時間は20分ほど。

速さと簡単さに思わずニンマリ。さっと建てられるのって本当良いな…とつくづく感じられた瞬間でした。

 

実は私、プライベートでこれから、子供たちを連れての念願のファミリーキャンプを予定しています。幼い子供二人を連れて、初めて行くキャンプです。いくら準備に余念がなくても、200%思い通りにいかないはず…

だったらこの設営の簡単さ、そして快適さを兼ね備えているこのメッシュシェルター欲しい!!しかも、日帰りのデイキャンプでも使える!!!

っと、物欲がフツフツと沸いてきました。

 

 

秋の日はつるべ落とし。ここで陽がどんどん沈んできたので、大急ぎで寝床のテントを建てる事に!
ランタンで手元を照らして協力しながら、なんとかアメニティドームMとヴォールトの設営を終わらせました。

 

アメニティドームとヴォールト、この2つのテント、どちらを買おうか迷われるお客様が非常に多いです。「どっちがおすすめですか?」お店でよく質問をいただきます。

そこで今回のキャンプ研修では、「それぞれの特徴をきちんとお客様に説明できるようになろう」と、一つの課題として考えながらトライしました。

 

まず気付いた事は、ヴォールトの前室の広さです。アメニティドームに比べヴォールトは前室が広いです。
荷物を置くのにはもちろんの事、着替えも楽に出来ました。家族やグループで泊る時は荷物が多くなりがちなので、この点はとても優れていると感じました。

 

インナールームの広さはアメニティドームに軍配。
数値上はアメニティドーム:265×265㎝に対し、ヴォールト:285×220㎝。数値上あまり大きな差は感じませんでしたが、実際に中に入ってみると違いが分かる。床に敷くマットシートの形が「台形」のヴォールトに対し、「正方形」のアメニティドームのほうが、全体的に広く感じ、ストレスも少ないように感じました。

 

 

設営時に使うペグやロープの本数が少ないので、アメニティドームのほうが設営が楽です。

 

そして、大切な価格の面では、7,000円の差がありヴォールトに軍配が上がりました。

 

 

このように、「どちらがいいか?」というよりは、それぞれに良いところ、おすすめするポイントに違いがあることを実感しました。実際に使うお客様の遊び方や、一緒に行くメンバーによってどちらがおすすめなのか、ご相談させていただきたいと思います。
ご購入を検討されている方がいらっしゃれば、店頭でぜひ一緒に悩みましょう!

 

 

19:00

待ちに待った乾杯と共に、宴会(ミーティング?)スタートです。

エントリーIGTに雪峰苑をセットしたスタイルで、焼肉に舌鼓。
肉厚の鋳物鉄板で一気に「ジュゥウ」っと焼き上がる肉を、我れ先に!!!っと皆、箸が止まりません。

お腹も満たされほろ酔いの中、私の中でのメインイベント「焚火タイム」が始まりました。

キャンプ場の管理棟で調達した薪に火をくべ、みんなで焚火台を囲みました。

「薪の調達をどうしていますか?」というお問い合わせもよくいただきますが、虫や汚れや保管など、自宅でのの管理が難しい点と、運ぶ手間が省けるので、私たちはなるべく現地調達しています。秋冬のキャンプでは、なおさら薪の消費量が多くなるので、キャンプ場や近隣のお店など、現地で調達できるめどを立てていくのがおすすめです。

山特有の、キーンと澄んだ空気、気温もグッと冷え込み寒い中ではありましたが、この時期は虫もいなくて特に最高です。

炎を目の前に手をかざしながら暖をとり、日頃の仕事の事やプライベートな事まで話し、気持ち大らかに過ごしました。

焚火が持つ、「気持ちを和らげてくれる」不思議な魅力を再発見です。
そして、キャンプ場で囲む焚火は、普段行う自宅前とは気持ちの”安らぎ方”が違いました。なぜだか、慣れた場所よりも、いつもよりリラックスできたのが不思議でした。

 

 

 

翌朝

これまたキャンプの朝の楽しみの一つ、「ホットサンドとコーヒー」の朝食です。

今回は初めて、パーコレーター(ステンパーコーレーター6カップ)を使ってコーヒーを飲んでみました。
ポコポコと沸いてくるコーヒーの色が変わってきたら、自分好みのタイミングで注いで飲む。
このあえてのアナログ手法で煎れるこの工程と時間に、キャンプの「ロマン」を感じました。

パーコレーターで入れたコーヒーは、ヤケドしそうなほど熱々。でもその味は、キリッと目が覚めるような高い香りをまとって、忘れられない格別な一杯となりました。

 

そして今回使ったギアの中で1番印象に残ったのは、Snow Peak(スノーピーク)のホットサンドメーカー トラメジーノの優秀さです。スノーピークファンの中でも愛用者の多いこのトラメジーノ。私はいつも他社製のホットサンドメーカーを使っていましたが、「ホットサンドメーカーにそんなに違いがあるものか?」と興味があったので、両方使って作り比べてみました。

結果、どちらももちろん美味しく焼きあがるのですが、焼き上がりに違いが出ました。

他社製のホットサンドメーカーは、焼き上がりのパンの端のくっ付きが甘く、中の具がはみ出てしまうことが多かったのですが、このトラメジーノは、パンの端がピッタリとくっつき、かじるまで離れる気配は全くありません。そして食感はパリッパリ!
これは衝撃的でした。
「外側パリパリ中ジューシー」のたまらない美味しさで、道具一つでここまで違うか!と、何度も何度も試して、モリモリ頬張ってしまうほどの感動体験をする事ができました。

 

今回のキャンプ研修では、短い時間ながらも自分なりにポイントを押さえて検証できたり、新たな感動体験も得られてとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。自分なりに試して分かったことや感じたことを、ご来店いただくお客様と共有できたらいいなぁと思います。それと同時に、メッシュシェルターとトラメジーノ。使い比べることで、道具の新たな魅力と可能性に気づいてしまいました。これから控えたファミリーキャンプで使いたいアイテム候補がまた増えてしまいました…ああ、道具選びは何年たっても、何とも悩ましく楽しいものなのですね。

 

 

※今回ご紹介したアイテムはこちら。

▶Snow Peak(スノーピーク) メッシュシェルター TP-925

▶Snow Peak(スノーピーク) グリルバーナー雪峰苑 GS-355

▶Snow Peak(スノーピーク) ホットサンドクッカートラメジーノ GR-009

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