「面倒臭い」の向こう側

新しい事を始める時、立ちはだかるのが、「面倒臭い」の壁。

面倒臭いだけなので、たいして高い壁ではない。ただ、思えば思うほど目的地までの距離は長く、小さな壁が幾つも幾つも行く手を阻んでいる感じがする。

例えるなら、ちょっと足をかければ登れる程の高さの壁が、あたかもドミノ倒しのドミノの如く永遠に続いているようなものだろうか。

「キャンプをはじめる」

「キャンプをはじめてみる」事を例に考えてみよう。あなたのミッション「キャンプをはじめる」の行く手には、まず、「外出する」の壁が立ちはだかる。まあ、これはドアを開けるだけなので、比較的容易に攻略できる。ただ、ドアを開ける前に考える。「目的地を決める」壁はどうしよう?その先には、「道具を準備する」「 車に荷物を積み込む」「テントを設営する」…辺りまで、ドアノブに手をかけたまま想像すると、

「面倒臭い…」

ドアを開ける事すら面倒になる。いつもの休日でいいではないか。新しい事は、またいつか…

そう、この壁は、難易度は高くないが、数が幾つも増えていく、真に「面倒臭い壁」なのである。

さて、先送り先送りされて、いい加減増えすぎたこのドミノ、どうしよう?

実は、「面白い」に、簡単に変えられるのだ。

ドアを目の前にして、一足飛びにテントを立てる事に躊躇するから、面倒臭いのである。

まずは「お気に入りのマグを買う」辺りから越えてみると、案外パタパタっと壁5枚くらい進める。

 

 

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お気に入りのカトラリーでもいいだろう。これなら日常生活でも活躍する道具なので、キャンプに行かずとも楽しめてお得である。

 

camp 1

 

 

次は、お気に入りのチェアーを探してみる。

 

 

1ローチェア

 

 

「触る、座る、畳んでみる」。そして、「フィールドを想像してみる」。これでもう、壁10枚くらい攻略済みだ。さらに、「買う、使う」まで進めば、そろそろ壁を越える事、そして、新たな壁が現れる事が面白く感じてくるはずだ。

 

そこで気づく。ゴールまでの距離が、短くなっている事に??

 

実は、新しい事は、あなたがドアノブに手をかけた時点で始まっていたのだ。そしてそこで、「キャンプをはじめる」にたどり着くまでの幾つもの壁を越えていく事がすでに面白く新しい事だと気づくだろう。

「面倒臭い」の壁は、実は「面白い」の壁だ。

面倒臭いの向こう側には、幾つもの面白いが待っている。

目的地までの道のりを行く過程を楽しむ。壁を攻略している間に、行く先が変わる事もあるかもしれない。それでいいのだ。

面倒臭い?大いに結構??

面倒臭い壁が多ければ多いほど、面白い事がたくさん現れるし、達成感もひとしおだ。

さあ、目の前のドアを開けて一歩踏み出そう。たくさんの面白い冒険があなたを待っているはずだから。

 

 

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